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  • 2012.09.11 Tuesday
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JIYU-KENKYU 2010年1月開催分のレポートをアップしました!

  こんにちは、世界激場実行委員の聡文三です。
たいっへん遅くなって、申し訳ないです。
今年の1/10(日)に行われた「JIYU-KENKYU」の第10回のレポートを掲載いたします。
随分時間が経ってしまっているのでもう一度おさらいすると、テキストは水木しげるの『コミック昭和史 (第1巻) 関東大震災〜満州事変』(講談社文庫 560円(税込))。参加者は、NARUさん、TUEさん、吉田晴子さん、岩本大さん、みねまいこ、聡文三の6名でした。
それではご覧下さい。

☆「よげんの書」としての「昭和史」
聡)今回選んだ水木しげるのこのテキストは、ただ昭和史の出来事を振り返るだけじゃなくて、水木さんの個人史と昭和史が並行して書かれているつくりになっています。第1巻の本書は関東大震災から満州事変まで。関東大震災は大正12年ですが、水木さんとしては「昭和史」はここから始まったんだ、という認識をされています。震災があって、それに伴って金融恐慌が起こって、日本中が貧困になってそれから色んな動きが出て来る…という流れですが、ま、そりゃ読みゃわかるんで(笑)、例によって個人的な見解をまず述べていきます。
僕はこれ読んでて、あまり過去の歴史を書いた本だという気がしなかったんですね。むしろ「予言の書」のように見えました。「歴史は繰り返す」という古典的な文句がありますが、当時の財閥がものすごくデカくなる一方で農村では娘を売ります、子供は学校で弁当食べれません、見たいな話になってる所とかまるで今の格差社会そのまんまだし、その貧困層の不満を吸い上げる形で右翼思想が台頭してくる辺りとかもそっくり。何と人間のすることは変わってないのかと(笑)思いましたねえ。

TUE)で、今日は何をテーマにしたいのですか?

聡)だから、「今と似すぎてない?」というのと、「じゃ、このまま昔と同じような道をたどっちゃうの?」という事ですね。この後の流れとしては満州事変から満州国という傀儡政権を経て、本文にあるように日本が「アジアの暴君」と化してゆく、という事なんですが、まあ今日の日本はそこまでの力はなさそうですけど(笑)。

みね)その前に質問。関東大震災があって、その後金融恐慌に行く流れが良く分からないんですけど。

聡)それは、震災の時の損害を救済するのに「震災手形」というのが発行されたんですけど(1921年9月27日)、それがいわゆる「こげついた」というのが大きかったんですね。

TUE)元手も何もないけど、無理やりやってたんですよね。

☆「メディアによって作られた感性」の登場
聡)『乱歩と東京』の回でも見ましたが、大正末〜昭和にかけて新しいメディアがどんどん出てきましたよね。メディアを通した情報というのは、自分が直接的に知ったり触れたりした情報ではないわけで、そういうのが大衆の中にどんどん入ってき始めた時代ではないのかな、と。

TUE)でもその頃の新聞って、全国紙とかそんなに普及してたんですかね?

聡)いわゆる全国紙というのはそうでもなかったでしょうけど、まあ自分の日常のコミュニティ以外からの情報がガンガン普通の人にも入るようになったのはこの頃でしょう。P42のコマに「なーに新聞に書いてあるんよ」というセリフがありますが、自分の生活感覚の中で手に入る情報よりもメディアからのそれが信憑性があるように見える。で、鵜呑みにしちゃう。遠くの情報をすぐ知る事ができる反面、人々の考え方を生活実感から切り離していく、というのが始まった頃なのかなあ。

みね)同じ頃(1930年代)、アメリカではルーズベルト大統領が炉辺談話と呼ばれる、アメリカ国民にラジオで語りかける、という事を始めたのね。アメリカという国はそれまでバラバラの民族がバラバラに暮らしてたような状態で、西の人は東の人が何をしてるのか判らない状態だったんだけど、ルーズベルトがラジオで語りかける事によって、アメリカという国に対する国民の理解が出来ていったという話があります。

聡)日本はアメリカよりラジオは遅れてやってきたけど、普及のスピードは速いよね。戦時中はもう情報はラジオで入ってきたわけだから。新しいテクノロジーに適応するスピードは速いと思う。

☆「歴史」を知るきっかけとして
みね)私はこれ初めて読んだ時目からうろこが落ちた。何でかって言うと、私の祖母の世代なんかの頃がどうだったのかというのは、霞がかかったような感じでよく判んなかったんですよ。大正生まれの人がどんな格好でどういう風に生きていたか、みたいな事は。大体学校の日本史とかだと、縄文時代から始めるから、この辺の時代は「各自でやっといて下さい」みたいになっちゃうし(笑)。

TUE)そこでちょっと疑問なんですけど、戦前戦中の文学作品とか読んだ事ってあります?谷崎(潤一郎)とか。水木しげる読むまでその辺の文化についての認識がなかった、というのはその辺読んでないのかなと思って。

みね)いや、読みましたよ。ただ…。

NARU)ただ、ここで描かれているようなことを書いた文学というのは小学校の図書館とかには置いてないし、授業でも習わない。そういう状況でそういう教育の影響を受けていると、自分で探そうと思っても探しようがないと思います。あと、その頃実際読んだ作品も、そういう(当時の文化を知りたい、理解したいというような)目で見ないと(たとえそういう事が書かれていても)判らなかったのではないかと。

みね)あと漫画だからかなり複雑なことが書いてあっても抵抗なく読めるというのがあるし。

聡)NARUさんはどうのような感想をもたれました?

NARU)元々水木しげるは好きなんですけど、どっちかというと「もののけ系」の作品の影響がやっぱり強くて、子供の頃みんなが「キャンディ・キャンディ」とか読んでいる頃に私はそっちを読んでて(笑)。で、今回『昭和史』を読んで、当時の感覚がよみがえったりしました。また、歴史を知りたいという個人的な興味もあったので、ちょうどよかったかなと。

聡)「歴史を知りたい」というのは、具体的にはどこに興味があったんですか?当時の生活文化を知りたい、とか戦争の記憶を知りたいとか、色々ありますよね。

NARU)元々学校で習う歴史が凄く嫌いで(笑)、受験の時も最初日本史取ろうと思ったんですけど拒絶反応が出たくらい。でも知っておかないと今時分が探求している事に関しても必要だというのがあって。それも歴史のピンポイントだけを知るんじゃなくて、例えば水木しげるにしても生い立ちとか当時の時代背景とかを知ることによって作品に対しても愛情が増すし、元々知ってる事に対してもプラスされて理解できると思ったのです。

TUE)ただ、昨今の風潮として、司馬遼太郎の書いた歴史ものが正当な歴史だと捉えられているのはいかがなものでしょう。基本的にあれは歴史の書というより、英雄伝の類に過ぎないと思うのですが。

みね)それに関しては辻井喬も批判してましたね。


 今回はまとまった話になってたのはこの位ですが、あまりに話があっちに飛んだりこっちに飛んだりしすぎたために編集に当たりかなり膨大なカット部分があったことを申し添えておきます(いずれ面白い発言とかをアウトテイク集みたいな感じで出してもいいかも)。

 以前もお伝えしたとおり、次回のJIYU-KENKYUの予定はまだ立っておりません。
 次回以降をどのような形で行っていくか、まだ決まっておりませんが、どうか今しばらくお待ちくださいませ。それでは。


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